BLOG

ブログ

建築知識ブログ7|【初心者向けガイド】床断熱と基礎断熱、どっちがいいの?

前回のブログでは、家の快適さを左右する「断熱」についてご紹介しました。

(まだご覧になっていない方は、こちらもご覧ください)

 

今回は、その中でも床の断熱工法である「床断熱」と「基礎断熱」の違いについてのお話です。

「名前は聞いたことがあるけれど、何が違うの?」
「結局、どっちを選べばいいの?」

そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

 

床断熱と基礎断熱の大きな違いは、家のどこまでを断熱された空間として考えるか。

それぞれの仕組みや特徴、メリット・デメリットを知ると、自分たちの家にはどちらが合っているのかが見えてきます。

この記事では、家づくり初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

 

このブログでわかること

  • 床断熱と基礎断熱って何?
  • 床断熱と基礎断熱を比べてみよう
  • どっちを選べばいい?選び方のポイント
  • 床断熱と基礎断熱に関するよくある質問(Q&A)

 

床断熱と基礎断熱って何?

床断熱

床断熱は、1階床の下に断熱材を施工し、床面を断熱ラインとする方法です。

一般的な木造住宅で採用しやすく、床下を外気に通じる空間として換気でき、配管などを点検しやすいことが特徴です。

ただし、床の木材や、配管を貫通する部分などに隙間が生じると、床下の冷気が入り込みやすくなります。

断熱材を隙間なく納めるだけでなく、ちょっとした隙間まで塞ぐ細かい処理を行い、気密性をよくすることが大切です。

 

基礎断熱

基礎断熱は、基礎の立ち上がり部分などに断熱材を施工し、床下空間を室内側の温熱環境に取り込む方法です。

床下の温度が外気の影響を受けにくく、床下配管の凍結防止や、床下空調や全館空調との組み合わせにも適しています。

基礎の室内側に断熱材を施工する方法を「基礎内断熱」、外側に施工する方法を「基礎外断熱」といいます。

基礎外断熱は基礎をすっぽりと囲うため断熱性能を均一化しやすい一方、地中部分の断熱材をシロアリに食われないようにする対策や断熱材上側の保護など、特に慎重な納まりが必要です。

HALでは、点検性やシロアリ対策、施工性を考慮し、床断熱か、基礎内断熱の2パターンを採用しています。

 

床断熱と基礎断熱を比べてみよう

では、実際にどんな違いがあるのでしょうか。

ここでは、「冬の快適さ」「コスト」「床の高さ」「シロアリ対策」「リフォーム」の5つのポイントから比較してみましょう。

 

まとめると、

床断熱は、一般的に採用されている方法で、コストを抑えやすく、点検やリフォームもしやすいのが特徴です。

一方の基礎断熱は、床下まで室内側として考えるため、外気の影響を受けにくく、冬場の足元の冷えを抑えやすいのが特徴です。

ただし、「基礎断熱だから必ず暖かい」「床断熱だから寒い」というわけではありません。

どちらを採用する場合でも、断熱材をきちんと施工し、隙間をつくらないことが重要です。

 

結局、どっちがいいの?

それぞれにメリット・デメリットがあると、「じゃあ、結局どっちがいいの?」と思いますよね。

実は、どちらか一方が絶対に優れているというわけではありません。

 

HALでは、使い方や用途、立地に合わせて断熱工法を変えています。

例えば、

・「冬でも足元の冷えをできるだけ抑えたい」という場合には、床下まで室内側になる基礎断熱。

 ー床下からの空調にも効果的です。

・「建築コストをできるだけ抑えたい」という場合には、比較的コストを抑えやすい床断熱。

 ー水害が心配される地域では、床断熱にして基礎を高く、水が浸入しても排出される構造がよいでしょう。

 

というように、何を優先するかによって適した方法は変わります。

また、建てる地域の気候や、床下エアコンなどの設備を採用するかどうかも判断材料になります。

立地やお客様の住まい方を総合して、判断することが大切だと考えています。

 

 

床断熱と基礎断熱のよくある質問(Q&A)

Q1.結局、床断熱と基礎断熱はどっちが暖かい?

一般的には、床下まで室内側になる基礎断熱のほうが、床の冷たさを感じにくいという特徴があります。

ただし、断熱方法だけで家の暖かさが決まるわけではありません。

断熱材の性能はもちろん、施工精度や気密性なども大きく影響します。

そのため、「どちらを選ぶか」と同じくらい、きちんと施工されているかも大切なポイントです。

 

Q2:この地域では何が主流なの?

福島県では、床断熱が主流になります。

また、全国的にも約85%が床断熱を採用しているとデータがあります。

 

Q3.床下に配管や収納をつくりたい場合は?

床下を活用したい場合は、基礎断熱が向いています。

基礎断熱では床下も室内に近い温度環境になるため、冬場の配管凍結や、収納スペースが極端に冷えるリスクを抑えやすくなります。

ただし、床下をどのように利用するかによって必要な設計も変わります。

「床下を収納に使いたい」「床下エアコンを取り入れたい」といった希望がある場合は、設計段階から相談しておくと安心です。

 

さいごに

床断熱と基礎断熱には、それぞれ違った特徴があります。

床断熱は、コストを抑えやすく、点検やリフォームにも対応しやすい方法。

基礎断熱は、床下まで室内側として考えることで、外気の影響を受けにくく、冬場の足元の冷えを抑えやすい方法です。

大切なのは、「どちらが優れているか」だけで決めるのではなく、自分たちがどんな暮らしをしたいのかを考えること。

「冬でも足元まで暖かく過ごしたい」
「できるだけ建築コストを抑えたい」
「床下エアコンを取り入れたい」

など、優先したいことによって選択肢は変わります。

HAL建築設計では、施主様との対話を大切にしながら、理想の暮らしや予算、建てる地域に合わせた家づくりをご提案しています。

「自分たちの家にはどっちが合う?」
そんな疑問も、ぜひお気軽にご相談ください。

 

CONTACT