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建築知識ブログ6|快適な暮らしと省エネを叶える、断熱のポイント🏡

「冬は暖房をつけていても足元が冷える」
「夏はエアコンを切った途端にムワッと暑くなる」

――そんな暮らしの“あるある”を感じたことはありませんか?

家の中の暑さや寒さは、冷暖房設備だけで決まるものではありません。実は、住まいの「断熱性能」も大きく関係しています。

今回は、暮らしの快適さを左右するうえで欠かせない「断熱」について、施工方法や断熱材の種類なども含めてご紹介します。

断熱性能や省エネ、光熱費が気になる方は、ぜひ家づくりの参考にしてみてください!

 

このブログでわかること

  • 断熱性能が高いと何がいいの?
  • 断熱の方法について
  • 断熱材の種類について
  • 熱が一番出入りする場所とは?
  • 断熱に関するよくある質問(Q&A)

 

断熱性能が高いと何がいいの?

断熱性能を高めることは、単なる「贅沢」ではなく、これから長く暮らしていくための「将来の安心」にもつながります。

快適さや光熱費だけでなく、健康や住まいの価値にも関わる断熱性能。

家は建てて終わりではなく、その先、何十年と暮らしていく場所です。だからこそ、目の前の設備やデザインだけでなく、長く暮らしたときの快適さにも目を向けておきたいところ。

家の性能は、これからの暮らしへの備えでもあります。

 

断熱の方法について

住宅の断熱方法は、断熱材を入れる位置によって分けられます。

ここでは、壁、屋根・天井、床・基礎の順に、それぞれの特徴をご紹介します。

壁の断熱方法

充填断熱

柱と柱の間に断熱材を入れる一般的な工法です。木造住宅で広く採用されており、コストと性能のバランスを取りやすい一方、柱や筋かい、配線・配管まわりに隙間をつくらない丁寧な施工が重要です。

外張り断熱

柱や梁の外側を断熱材で包む方法です。構造材をまたいで断熱材を連続させやすく、熱の逃げ道をなくしやすいことが特徴ですが、外壁の支持方法や防火、雨水の侵入を防ぐ処理など、外周部の納まりを適切に計画する必要があります。 

付加断熱

柱間の充填断熱に加えて、柱の外側にも断熱材を施工する方法です。断熱材の厚さを確保しやすく、より高い断熱性能を目指す場合に有効ですが、施工工程と費用は増える傾向があります。

断熱性能は、工法の名称だけで決まるものではありません。断熱材の種類や厚さ、熱橋の少なさ、気密性、そして現場での施工精度によって大きく変わります。

HALでは、壁はグラスウールによる充填断熱を基本とし、室内側に防湿気密シートを連続して施工します。求める性能、ご予算、建物の形状を確認しながら、必要に応じて付加断熱も検討します。

 

屋根・天井の断熱方法

屋根断熱

屋根断熱は、屋根の勾配に沿って断熱材を施工する方法です。屋根裏まで断熱された空間に含められるため、吹抜けや勾配天井と相性がよく、小屋裏に空調設備やダクトを設ける場合にも適しています。

一方で、天井断熱より断熱する面積が大きくなりやすく、屋根裏の風の通り道防湿・気密、結露対策を丁寧に計画する必要があります。特に夏は屋根面が強い日射を受けるため、断熱材の厚さだけでなく、通気や日射熱への対策も重要です。

天井断熱

天井断熱は、最上階の天井面を断熱ラインとする方法です。屋根断熱より施工面積を抑えやすく、断熱材の厚さも確保しやすいため、費用対効果に優れています。小屋裏は断熱された空間の外側になるため、小屋裏換気を適切に確保します。

HALでは、吹抜けや勾配天井、空調設備の位置などを確認し、板状断熱材による屋根断熱と、グラスウールによる桁上断熱を使い分けています。デザインだけでなく、施工性、結露対策、将来の点検性まで含めて選定します。

 

今回は屋根・天井の断熱についてお話ししてきましたが、住まい全体の快適性を高めるには「足元の断熱」も欠かせません。

床・基礎まわりの断熱については次回のブログで詳しくご紹介します。

 

断熱材の主な種類と特徴

① グラスウール(繊維系) 

【特徴】ガラスを繊維状にした断熱材。広く流通しており、厚さや密度によってさまざまな性能の製品があります。

【メリット】比較的コストを抑えやすく、施工実績が多い。

【注意点】隙間やたるみがあると性能が低下します。室内側の防湿気密シートと、外側の透湿・通気層を適切に施工することが重要です。

【適用例】コストと性能のバランスを重視する一般住宅。

◎HALでは壁や天井の断熱材として採用し、防湿気密シートを連続して施工しています。

 

② 発泡プラスチック系(EPS・XPSなど)

【特徴】EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)やXPS(押出法ポリスチレンフォーム)などの板状断熱材です。

【メリット】軽量で吸水しにくい製品が多く、基礎や床、外張り断熱などに使われます。

【注意点】種類によって性能や防火上の扱いが異なります。使用部位に応じた材料選定と、適切な被覆・納まりが必要です。

【適用例】基礎、床、屋根、外張り断熱など。

 

③現場発泡ウレタンフォーム(吹付け)

【特徴】現場で液状の材料を吹き付け、発泡させる断熱材です。複雑な形状にも追従しやすい工法です。

【メリット】柱間や屋根面などに連続して施工しやすく、細かな部分にも充填しやすい。

【注意点】厚さや密度などの性能が施工管理に左右されます。防火上の被覆や、将来の解体・改修のしやすさも確認が必要です。

【適用例】屋根断熱、高気密・高断熱住宅、断熱改修など。

 

④その他

 玄武岩などを原料にしたロックウール、古紙などを原料にしたセルロースファイバー、羊の毛を原料にした羊毛(ウール)断熱材などその他にも多様な断熱材が存在します。

 

結局、どの断熱方法/断熱材がいいの?

現在では多様な断熱材と断熱方法があり、すべての住宅に共通する「絶対の正解」はありません。

大切なのは、地域の気候、間取り、窓の計画、冷暖房の方法、ご予算に合わせて、家全体の断熱性能をバランスよく確保すること。

さらに、設計した断熱・気密ラインが現場で途切れず、丁寧に施工されていることが欠かせません。

  • コストと性能のバランスを重視する場合は、グラスウールによる充填断熱や天井断熱が有力な選択肢になります。
  • より高い断熱性能を目指す場合は、断熱材の厚さを増やすことや、付加断熱、高性能な窓などを組み合わせて検討します。
  • 自然素材や吸音性などを重視する場合は、セルロースファイバーなど、それぞれの材料の特徴を生かして選定します。

HALでは、屋根・天井は板状断熱材による屋根断熱と、グラスウールによる桁上断熱を使い分けています。

壁はグラスウールの充填断熱と防湿気密シート、床まわりはグラスウールによる床断熱と板状断熱材による基礎内断熱を、間取りや冷暖房計画に応じて選定しています。

優先しているのは、湿気を壁内や屋根内にためないこと、費用対効果、現場で確実に施工できること、そして将来にわたって点検・改修しやすいことです。これからは、基礎内断熱と床下エアコンを組み合わせた計画についても、建物の条件を確認しながら積極的に検討していきます。

新築・リフォームを問わず、住まいに合った断熱方法をご提案しています。断熱改修についても、お気軽にご相談ください。

 

断熱に関するよくある質問(Q&A)

Q1:断熱性を上げるとどのくらい快適になるの?

A1. 断熱性をあげると、家の中の「寒い・暑い」と感じる場所や時間が減り、家全体が過ごしやすくなります。

断熱性能を高めると外気の影響を受けにくくなり、冬の足元の冷えや、夏の室温上昇を抑えやすくなります。

また、リビングと廊下・脱衣室など、部屋ごとの温度差も小さくなりやすいのが特徴です。

ただし、「何℃暖かくなる」と一律に言えるものではありません。また、地域や間取り、窓の性能、冷暖房設備などによっても変わります。

 

Q2:リフォームでも断熱性能を高められるの?

A2.はい。リフォームでも部分的に断熱を強化できます。

窓の交換、壁・屋根への断熱材の追加、床下・天井の断熱補強など、方法はさまざまです。

すべてを一度に改修する必要はありません。

「今の家のどこから熱が逃げているのか」「どこを改善すれば暮らしやすくなるのか」を確認し、優先順位をつけて考えることで、予算とのバランスも取りやすくなります。

窓の改修は効果を体感しやすいことが多い一方、最適な順番は建物の状態によって異なります。現地調査を行い、結露や雨漏り、断熱材の状態も確認したうえで、効果と費用のバランスがよい方法から進めることが大切です。

 

さいごに

断熱は、完成した家では見えにくくなってしまう部分です。

だからこそ、キッチンや壁紙、設備などと比べると、家づくりの際には考えにくい内容かもしれません。

でも実際には、夏の暑さや冬の寒さ、毎月の光熱費など、住み始めてからの日常に長く関わっていく、とても重要な部分になります。

もちろん、断熱性能は高いほど熱が逃げにくい家になります。しかし、性能を高めるほど費用も増えるため、数値だけを追い求めるのではなく、地域の気候や暮らし方に対して、どこまでの性能が必要なのかを見極めることが大切です。

 

HALが目指しているのは、

「冬でも家の中を暖かく過ごしたい」「夏も無理なく涼しく過ごしたい」「毎月の光熱費をなるべく抑えたい」というご希望に対して、建築費と将来の光熱費のバランスが取れた、ちょうどよい断熱をご提案することです。

HAL建築設計では、福島県の中通り、浜通りを中心に気候や立地を考えながら、間取りを考慮し、住まいづくりを考えています。

断熱は、これから何十年と続く暮らしを支える家の性能のひとつ。ここにも、自分たちの暮らしに合った選択が大切です。

家づくりの過程で不安や疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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